きんでんずけんさ
筋電図検査
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最終更新: 2025.09.24
検査部位
骨格筋
対象疾患
筋ジストロフィー、多発性筋炎・皮膚筋炎、ギランバレー症候群、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症(ALS) など
概要
手足などに力が入りにくいとき、原因は筋肉自体にある場合もあれば、筋肉を動かすよう司令を出す神経にある場合もあります。
メリット
- 筋力低下の原因が筋肉にあるのか、筋肉を動かすよう司令を出す神経にあるのかといった情報を得ることができる(これらの情報は他の検査では得ることができない)
デメリット
- 筋肉に針を刺すときに痛みを伴う
詳細
手足や顔などの筋肉の力が低下しているとき、その原因は筋肉自体にある場合もあれば、筋肉を動かすよう司令を出す神経にある場合もあります。具体的に、筋肉に問題のある病気としては筋ジストロフィー、多発性筋炎・皮膚筋炎などが、神経に問題のある病気としてはギランバレー症候群などがあります。これらの病気は治療法が異なるので、正確に見分ける必要があります。筋電図検査は針を筋肉に刺して筋肉の活動を記録することで、筋力低下の原因が筋肉にあるのか、神経にあるのかという情報を得ることができ、病気の診断に役立てられます。
検査の流れ
- 検査台に仰向けになる
- 検査する筋肉を消毒し、針が刺される。麻酔を行わないため痛みを感じる
- 安静にしているとき、筋肉に力をいれているとき、それぞれの場合で筋肉の活動を調べる。そのため、力をいれてもらうことがある。病気によっては、複数箇所で検査を行う場合がある
- 針が抜かれる
- 20分ほどで検査終了
検査を受ける際の注意点
- 検査する筋肉を出しやすい服装で来院してください。
- 筋肉に針を刺すときに痛みを感じます。2-3日痛みが続くことはありますが、しばらくすると消えることがほとんどで、ずっと痛みが残ることはまれです。
皮下出血 や血腫 ができることがありますが、時間とともに消えることがほとんどです。- 検査後の注意点は特にありません。検査当日の入浴も可能です。